ペコさんありがとう

先日、夫の誕生日を理由に仲間と集まり、大笑いしながら
賑やかに夕飯を楽しみました。
夫はもちろん大喜び。私も幸せを満喫して家路につきました。

そして、今日、同じ頃、 ペコさん が彼女の奇跡の物語を終わりにして
天国に旅立っていたことを知りました。
私と同じ歳でいらっしゃったようです。

朝から涙が止まりませんが、絶望や苦しみから生まれた涙ではなく
ペコさんへの感謝と祈りの様な気持ちから生まれる涙です。
知性と勇気とユーモアを持って生きた彼女がどれだけ多くの人に
その欠片を種のように植えていったことか。
私はそれを大切に育てようと思います。
痛みから開放されたペコさんと、それを支え続けたポコさんに
温かく明るい光がさしますように。

さぁ！今日も朝は訪れた。空気をお腹いっぱいに吸って行動だ！
今日は、楽しい土いじり。かわいい花とハーブをいくつか買って来たので
植え替えをしてベランダに飾ります♪
そして夜には落語！本日も立川流を楽しんで来ますよ。
そーいえば、立川流の師匠さんも勇気とユーモアの塊のような人ですね。
以前街でお会いした時に少しだけお話をさせて頂いた彼は、
とっても優しい目をした、テレビで観るより品のあるおじさまでした。
「偶然を大切に」という言葉をプレゼントして下さったのを憶えています。

わぁーい♪楽しみ！
ペコさんも天国で楽しい時間を過ごしていることでしょうね。
行動派の彼女ですから空をぐんぐん駆け巡っていると思います。
ペコさん、私も人生楽しみますよぉー。ありがとう、ペコさん♪

お母さんは悪いことしてないよー

「私は何か悪いことしたのかしら、、」
これは、母が自分の病気や娘の病気を嘆いてよく呟く言葉です。
母に限らず大きな病気や突然の不幸に見舞われた時、
「何か悪いことをしたのだろうか」と考えてしまう事は良くある、と
何かの記事で目にしたことがあります。
それって、日本人独特の発想なのかしら？それとも他の民族でもあること？

ちなみに、私自身はというと、乳がんを患った時
自分が悪いことをした、という発想はそもそも持ち合わせてませんでした。
今もそれは変わりません。
ただ、生活習慣や食生活を見直さなくてはいけないな、とは思った(てる）し、
過去のある時期にストレス溜めてたなぁーと、
過去の自分をむしろねぎらったりはします。
（今は過去の私よりはストレスを溜めなくなってきてる。と、、思う）

私が乳がんを患ったというのは、ただ患った。という事実があるだけ。
良い悪いなんて考えても仕方が無い。
でも、この苦しい経験をしてもいかに笑顔で災難をくぐり抜けていくか、
という術を身につけて、今後も泣いて笑って生きてやるぞ。とは思います。

母のクチから「何か悪いことをしたかしら」という言葉が
いつか出なくなる事を祈りながら、母ともゆっくり色々な話をしてはいますが
私と性格も異なるし、なかなか簡単なことではないようです。
でも、私よりしっかりしていて頭の良い母のこと。
きっと時間の神様がいつか癒してくれると信じてます。

ところで、母のような言葉がうまれてしまう時、
例えば心のカウンセラーなどなど、専門家だったらどのように向き合って行くのだろう。
私は家族なので、知識を得たところで専門家のようには家族に対して
向き合えないし、向き合うべきだとも思いませんが
1つの知識として専門家がどうするのか、を知ってみたいな。と思います。
(ご存知の方がいらしたら教えて欲しいなー）

それから、私は色々な事を乗り越えるのにはユーモアが欠かせない！と
固く信じていますので、やはり笑いの療法士の勉強をしよう、と資料を取り寄せたのでした。
でも教科書より現場主義なので、、関西に笑いの留学すべきかしら？！？！

.....おや？

本日、主治医の診察でした。
毎回ウソのように待たされない私でしたが、本日は2時間半待ち。
でもpeople watchingを楽しんでたし、考え事もしてたのであっという間でした。

診察室のドアを開けると、いつもの穏やかな笑顔の主治医さん。
挨拶を交わしながら早々にベッドに横になり
本日は術後初めてのエコーの検査。
次の治療の事しか考えてなかったので「あ。そうだ。ここで何か見つかったら困るな」
と今更ながら思ったけれど、想像通り異常無し。

着替えの間、カーテン越しに先生が明るい声で
「じゃぁー、次は、、、」
ひぃっ！きたっ！ホルモン剤治療の話だっ！
と。思ったのですが、聞こえて来たのは
「、、4ヶ月後ねぇー♪」

、、、ん？あれ？そんなんで終了で良いんでしたっけ。ん？

私にとっては本日は一大事で、決死の覚悟だ！という勢いで
先生に話を聞いてもらおう。と診察室へ突入したのにな。
私が鳩に豆鉄砲な感じの顔をしてたので、先生の顔も
笑顔のまま大きなハテナマークが浮かんでるのが見てとれました。

なので。もう勢いはそがれちゃった私ですが、一応
「えー。次の、ホルモン剤治療の事ですけど。
次回お話するということで良いのでしょうか？」と切り出すと
これまた笑顔で「あ。いつでもこちらは準備出来てるよ！
大切な事だから良く考えて決めてね」

、、ということでした。
ま、とりあえず。そんな感じで。頭に大きなハテナマークくっつけたまま
部屋を出てみました。
私の昨日までのストレスは何だったんだろぉ？
ま、いっか。結果オーライということで。
、、、これは結果オーライなのか？！

とにかく次回は4ヶ月後です。2月の22日。
おっ！これは、私にとって大切な子の誕生日と一緒。
良いことあるかも？！再びコウノトリを呼ばねばっ！！

遺伝性と言われても、、

今朝、NHKで遺伝子の話をとりあげていて
その中で、乳がんの話も出ていましたね。
私は以前遺伝子検査をやんわり薦められた事があります。
実際には検査をしてませんが、母が卵巣癌だし、私も30代で発症したし、
恐らく遺伝子に何らかの変異があるのかなぁと勝手に思ってます。

そんななか、こんな記事を発見。
この記事によると、私がもしBRCA遺伝子に変異があった場合
残念ながら若くして発症したので、対側の乳房や卵巣の癌になる確率が上がる
という「残念なリスク群」に属するようです。
データによると15年後には結構な割合で残念度が増しちゃいます、、。

で、属してるからどーするのか、と言っても、
再発や新たな原発癌にならない事を祈るか、はたまたただ今健康である
卵巣と対側乳房を切除するか、しか対処法は無い訳なので
(検診を続けるのは当然のことですしね）
ただ今の感想としては、、、「どーにもならないのだったら教えないで欲しかった！」
と言う感じ、、。是非、遺伝子治療が可能になったらまたお話を聞かせて下さい、、。
と思ってしまいましたー。

、、でも。日々研究を重ねて下さっている方々や
データという形で経験値を提供して下さった罹患者の皆様には感謝せねば、ですね。
それから。残念なデータ結果が「ただの確率に過ぎない」と言えるように
健康で笑顔で過ごしてみせるもん！と思いましたー。

さて。明日は主治医さんの診察です。
会ってお話する時に考えが支離滅裂にならないように
話が大きく横にそれないように、ポイントをメモして出かけようと思います。

・私に使う治療薬の名前
・予定通り5年の治療、2−3年の治療、3ヶ月〜半年治療を伸ばした場合、
　の、それぞれの再発率リスクが数字として出せるものか

これが確認のポイント。出来ればこれを持ち帰って次回に決断したいところ。
うまく、納得出来るまで話せると良いな。
(先生は明日から治療開始しようと考えてるのかなぁ。
そんなことも未確認って、、そんな自分にガッカリですぅー）

さて、どうしよう。

先日訪れたカナダで猫アレルギーが出て以来、
帰国してもまだ毎日目が痒くて気管支も少々おかしいです。
お肌の調子も最悪だったけど、今朝おきたら随分改善！
良かったぁー。今日はお気に入りの柚子蜜を買って楽しむつもりです♪
(柚子蜜をお湯で割ったモノを夜に飲んでねると翌日のお肌の調子が
良いのです。オススメ！）

今日は日曜日。火曜日には久しぶりの主治医の診察です。
残念ながら私のもとにコウノトリはやって来なかったので
先生と次の治療についての話をしなくては、です。
何故だか子供は授かれるに違いない！と思い込んでいたので
急に頭がカラッポになって、どうしようかまだ考えがまとまりません。
選択肢は限られてるはず。

・即、ホルモン剤治療に入る
・もう少し先延ばしにしてもらう（もう少しって？）
・ホルモン剤治療はやらない

1年前の私は子供は授かれるのだ！と思っていたので、
1年経った時に子供が授かれてなかったら、それも運命だと思って
だらだらと先延ばしせずにホルモン剤治療に突入しよう。と思っていました。
でも、実際1年経った今、もう子供は授かれないのだと思うと
とても切なくなってしまって、つい治療を伸ばす事を考えてしまいます。
でも例えば３ヶ月、半年、と伸ばしたところで、その考えが落ち着くかも分からず。

とにかく、治療をすぐ始めた時、少し伸ばした時、の再発のリスクを
先生に数字で見せてもらってお話をしたいな、というのが唯一の今の考え。
いつも忙しそうな先生とゆっくりお話出来るのか、それだけが気がかりです。

さて。本日は衣替えをするかな！と思ったけどあまり晴れて無いですねぇ。
飛行機で読み切れなかった村上春樹の1Q84でも読んで過ごそうかしら。

帰って来ましたー

昨日バンクーバーより帰国しました。
いやぁ、寒かった。でも天気はずっと良くて気持ちよかったです。
入国後すぐくらいに買い物のお釣りで手に入れたコインの真ん中に
何とピンクリボンマークがありましたよ。
10月はピンクリボン月間とはいえ、硬貨まで発行するとは凄い。
記念に大切にしておきたかったところですが
気付いたら使ってしまってました。残念。

さて。帰国後、頭の中は既に現実へとシフトされて
色々な考えが頭の中でブツブツとお喋りを続けている感覚です。

いやぁ、、、この10月は月初からストレスフルな月でした。
お裁縫仕事の金銭面的な話題のストレス。
子供を授かるラストチャンスというストレス。
母の肺の影の心配というストレス。
カナダでスッキリして来ようと思ったけれど、やはり気分は快晴！とは至らず。
でも、総て今月中には方向性が見えて来るはずです。
11月は快晴になると良いな。

ところで、ストレスと寝不足がいかに体に悪いか、
基礎体温を付けてみるとよぉぉぉく分かって面白いですね。
いつも割と綺麗な基礎体温のグラフ線を描く私の体ですが、
今月は初めて見る様な乱れまくった線なのです。びっくり。
こんなんじゃ、コウノトリも近付いて来られなかっただろうなぁ。
あーぁ。がっかり。
26日の主治医の診察に向けて、考えを整理しなくてはいけません。
ふぅー。早く脳みそを解放してあげたい！

あ。旅行話を１つ。
バンクーバー市内から船で行ける島がいくつかあるのですが
ソルトスプリング島。というところに寄りました。
もともとヒッピーが移り住んだ島らしいのですが、
今は有機農業が盛んで、アーティストも多く住んでいるとか。
こちらで言う「手作り市」みたいなものを見て来たのですが
なかなか楽しかったですよ。バンクーバーに行かれる方にはオススメな島でした。

忘れてた訳じゃないけど、ピンクリボン月間だった！

久しぶりのblogとなりました。
朝晩お裁縫をし続け、母の肺を心配し続け、コウノトリの機嫌を気にし続け、、
と、なかなかハードな10月の始まりでした。
とりあえず。ストレスのピークは昨日で終わり。
あとは良くも悪くも総て結果待ち。

先月の柳家花緑さんのちょっと変わった落語（落語と言うのかなぁ？）
で聞いた「マヤ暦」の話の影響か、最近宇宙や時間に関心が。
そういえば、昨日は新月でした。
総てがリセットされて良い方向へ向かいますように、、。
(なんか、こう書くと、私、スピリチュアルな人間みたいですが
残念ながらそーでもないです。でも思考はニュートラルな方かなぁ）

さて。今月はピンクリボン月間ですね。
1昨年はblogでも紹介しましたが、乳癌検診車のAIOを手がけた
パピエラボさんを紹介しました。
今年もそのパピエさんのblogを紹介です。
是非見てみて下さい。10月4日の記事です。（ここをポチッと！）

ワコールのピンクリボンキャンペーンにパピエさんが携わっているようです。
イラストの担当が山本祐子さんということで、
さすが！素敵な優しい仕上がりですー。
以前、何度も触れましたが、個人的にピンクリボンにまつわる
デザイン事情が好きじゃないので（好みの系統の問題だけでなく、
優しさが感じられないのですよ。商業の香りがプンプンしてるからでしょう）
パピエさんのようなお仕事を拝見すると、罹患者としては励まされます。

も1つ。パピエラボさん。
もう発売になってから結構経つのですが、
「紙と活版印刷とデザインのこと」という本とてもオススメです。
パピエさんのお仕事に関する本ですが、AIOに関する記事も少し出ています。
AIOになって以来、検診者数が増えたこと、プロジェクトを進めた方の熱意、
読んでいてとても励まされましたよ。
アマゾンでも買えるようですので、是非読んでみてはいかがでしょうか？

あ。ところで。パピエラボさんは紙と活版を主としたデザインを手がけるお店です。
そのお仕事ぶりは、素晴らしいです。
たまたまご縁があったのか、乳がん検診に携わって下さったこと、
罹患者としては嬉しい限りです。是非、続けて頂きたいなぁ！

吹き出物は語る、、

来月の納品に向けて最近お裁縫仕事をしております。
昔から締め切りギリギリになってようやくエンジンがかかるという
ありがちな悪い癖を持ち合わせているので
今回もその癖が多いに発揮されて、ここ数日就寝時間が
後ろへ後ろへと追いやられ、、、
おかげで今朝から吹き出物発生。
しばらくお肌の調子が良かったのになぁ。

本日もまだ作業しなくちゃだけど、明日早く起きると
心に誓ってもう寝ちゃおうか、、という考えが頭を占領中。

それにしても、就寝時間が遅くなるとすぐお肌に反映されます。
再発予防にも早寝は大切なのだと、つくづく思いました。
ゲゲゲのしげるさんをお手本にすべきでしょうか。

明日は母の病院の日。何事もありませんように。

定期検査

1つの家族に癌体験者が3人もいる我が家。
父、母、そして私。
それぞれが定期検査を受ける訳なので、
結果に気をもむ頻度も健康な家庭より断然高い訳です。
ただでさえ癌が好む遺伝子を持ちあわせてしまってる様子なので
癌が好むストレスは避けて過ごしたいところですが
残念ながら定期的に誰かしらの心配をする事になります。

このサイクルにもういい加減慣れようと思うし
気持ちが巻き込まれないようにしようと思うのですが、
まぁ、そんなに簡単には行きません。
でも、以前より「大丈夫」と信じる心が強くなったかなぁ。

今も、母の健康診断結果で要再検査と出たモノの結果待ち状態。
母は明るく過ごしてますが、顔に「心配の相」が出ております。
見ていると可哀想になっちゃう。多分、睡眠不足なのね、、。
私に出来る事は、楽しい話を一緒に沢山することと、美味しいご飯を作ること。
それから、以前より少し得意になった「大丈夫」と信じる心を
今こそ最大限に使うのだっ！と思ってます。

来月末には私の術後1年の検査。
今の私と同じような気持ちで家族がともに存在してくれるのだろうと考えると
本当に感謝だなぁ。と思うのでした。

ペコさん

週間のアクセス数ランキングが1万を超える、ペコさんという
乳がんの患者さんが綴っているblogがあります。
凄いアクセス数ですから、ご存知の方も多いと思います。
彼女が先日、とくダネ！のドラッグラグ問題の放送で出演されてました。

彼女のblogを読むと、彼女の聡明さ、ユーモア、強さ、冷静さ、勇気に
毎回驚きをおぼえます。
今は病状が進んでしまっているようですが、それでも
blogから彼女の生命力がキラキラしようと頑張っているのを感じます。
もう使える抗癌剤も使い果たし、今はただ海外では使える抗癌剤が
日本で認可されることを願っているのです。
しかも、願っているだけでなく、彼女は行動します。
もう声もかすれてしまっているのに、です。
私だったら出来るでしょうか？　決して簡単な事じゃないと思います。

そんなペコさん、blog内で皆に声をあげて欲しい！と呼び掛けています。
彼女のページに厚生労働省宛にメッセージが送れるリンクがありますので
ぜひ、それぞれドラッグラグという問題を考えてみてはいかがでしょうか。

ちなみに。ドラッグラグは癌患者だけの問題ではありません。
もういい加減、制度を変えないといけない時期なのではないのでしょうか。

リンクはここです！